愛知県印刷工業組合 - 人に 社会に 想いを カタチに

組織概要

ごあいさつ

愛知県印刷工業組合
理事長 鳥原久資

 

 三年以上に渡った新型コロナウイルス感染症も、行動制限が解かれることとなり四年ぶりにコロナ前の状況に戻ろうとしています。イベントの再開で人流も戻り、情報発信を担う我々の仕事にも改善の兆しが見えてきた令和5年度。しかしながら度重なる資材や原材料の高騰、そしてコロナ禍により進んだ情報発信のデジタル化により、従来の印刷需要への期待は厳しいものと感じざるを得ません。企業の新たな姿を描くことは、今までの延長上にはないと覚悟をしなくてはいけません。

 業界のみらいを創るDXを実現する目的で進めているDX-PLATは、実績を創り出すステージに入ります。一方でDX-PLATへの懐疑的な見方はいまだに多く、印刷業界のみらいを創り出すアクションとしての必要性が、まだまだ組合員の皆さんに届いていません。DXの実現は10年かかるとさえ言われています。業界のみらいを創り上げていくため、丁寧な説明を心がけてまいります。

 リモートの発達もあり、全印工連の用意する教育動画やセミナーも充実してきました。距離と時間を気にすることなく、遠隔地でも学べることがネットの強みです。組合員に有益なメニューを今年も充実し、各社の成長を下支えして参ります。またアドビのライセンスプログラムや共済制度は組合加入の大きなメリットです。しかしながら、そうした加入メリットが十分に伝わっていないことも痛感しています。加入で得られるメリットを少しでも多くの方にご活用いただけるように積極的に働きかけてまいります。

 新たな年度の新人教育の申込者数がコロナ前に戻っている状況は、人材育成に注力する各企業の積極的な姿勢の表れです。愛知県印刷工業組合では、新入社員研修をはじめセミナーの充実や検定の開催に今年度も努めて参ります。またデザイン関係の仲間とコラボし、印刷の魅力を伝える場づくりの提供を企画します。どうぞご期待ください。

 我々印刷業界は、あらゆる業界の情報発信に携わっており、新たなビジネスモデルを再現する可能性を秘めています。コロナ後を見据えた新たな事業の構築に邁進する時がやってきました。みらいを創るために組合事業に積極的に関わっていただきますようお願い申し上げます。